01の続きだよ
00ではボクのこの問題に関するスタンスを表明してます。
twitterで<穢多非人>という言葉を使った問題書き込みをし、後で<二級市民>と言い換えた田端信太郎氏は、その後も平然とつぶやきつづけた。ボクだけじゃなくて、何人かが「ざけんな、ゴラァ」ってリプライを飛ばし続けたんだけど、完全にシカト。あんくらいツラの皮が厚くないと勝ち組にはなれないってことかもね。
twitterの悪いところの一つに、削除さえすれば、問題がなくなったって考えるバカを生んだこともあるんじゃない? まあボクみたいに、自分でキャプチャーしたり、ウェブ魚拓を活用すれば証拠は残っちゃうのにね。
ボクみたいな無名な小物がいくらブツブツ言っても、全く届かないのは確実。じゃあ色々な団体に彼の愚かさを報告しとこうって思ったんだよね。サクっとwikipediaで「同和団体」で調べると、大きな組織が4系統あることがわかった。
・部落解放同盟
・自由同和会
・全国地域人権運動総連合
・全日本同和会
大きな違いはそれぞれの支持政党。さらにそれぞれのサイトを読むと運動方針や、部落差別に対する考えかた自体、相当な温度差があるのが伝わってくる。例えばネット上でも侃侃諤諤議論されている人権擁護法案ひとつとっても、各団体でスタンスはまちまちなんだよね。
ただ、どの団体のサイトも、ちょっとデザインがダサいのは共通してるかも…。もちろんサイトのデザインがダサいからって、差別する気は全然ないよ。でも、サイトのデザイン含めて、インターネットに対しての取り組みは、どこも遅れている気がした。総じてネット上での差別問題に対しても、明確な対応策をみつけていないように思えたけど、それは余計なお世話だよね、スミマセン。
話を元に戻すと、部落差別に反対している人権団体には、大きく4系統あることがわかった。でも、どの団体の主張がイイのかは、決めかねたんだ。それに差別されている人たちの気持ちを、勝手に代弁する偽善だけはしたくない。だから全ての団体に送ることにした。メルアドが書いていない団体は、本部でなくて支部に送ったり、一つの団体の本部と支部それぞれに送ったケースもある。また後日メールだけでなく、電話で話をさせてもらった団体もある。関連団体や個人的に活動している人にも、メールを送っている。もちろんこんなにふざけた文体じゃなくて、送ったのはもっと固い文章だよ。
4団体とは別に、法務省の人権擁護局は、差別問題に対応してくれる専門機関ということなので、電話で今回の件を相談してみた。
田端氏の差別書き込み問題について、団体として検討してくれると言ってくれたのは「部落解放同盟」と「全国同和会」。まだ対応を協議中なので、別のエントリーで詳しく書きたいと思う。
実は田端氏の件について特に対応することは出来ないと連絡をくれた、他の2団体と人権擁護局の回答が、非常に興味深かったんだよね。メールや会話の内容を転載する許可を取っていないので、ニュアンスのみ伝えるよ。
自由同和会からの回答
「(田端氏は)他人を思いやる心のない人間ですね。こういった人間は自然に淘汰されるでしょうから、相手にしないことです。特定の個人への誹謗・中傷と一般的な発言とは区別しており、被害がない限りは言論の自由は保障するというのが我々の考え方です」
全国地域人権運動総連合からの回答
「個人を特定した中傷ではないので、問題にはできない。啓発して欲しいのならば、法務局に相談したほうがよい」
法務局人権擁護局員との電話
「確かに不快な書き込みと個人的には思うが、個人への誹謗中傷ではないので、局として何か行動はできない。思想や個人の考え方に対して、国家が強制するこになってしまうから。ネットの差別書き込みについては、昨今相談が増えている。個人に対する誹謗中傷については、プロバイダーに連絡し、削除を要請することになる。ただしtwitterについては、アメリカ法人のため対応が難しい」
なるほどと思うことばかりだった「カス」「短小包茎臭チン野郎」「うんこmen」ってな詈雑言は下品ではあるけれど、言ったら死刑とかだったら息が詰まるよね。「言論の自由」がなくて、権力者を馬鹿にするのを禁止するような国なんて、恐ろしいよ。
でも、田端氏は一般市民じゃなくて、デジタルメディアの中枢にいる人間なんだ。ある意味権力者と言っても差し支えないわけで、やはりハッキリNO!って言ってやりたい。そういう思いも強くなった。そう、ボクみたいな小物にだって「言論の自由」は保障されてるんだから。
(「田端信太郎氏が勤めるコンデナストに電話してみた」に続く)
※なお各団体とも、kusohagetaroがコンタクトを取った支部および人物による考えで、公式の対応ではない可能性もあるので、その点はヨロシコ。あと他にもこんな団体があるよ!って教えてくれるとありがたいです。